トー角計算機の使い方 - 測定手順と計算式の解説
ツールの概要
このツールは、RCカーのフロントタイヤのトー角を簡単に計算できるツールです。高価なセットアップゲージがなくても、定規で左右タイヤ間の距離を測定するだけで、正確なトー角(アライメント)を算出できます。
主な機能
- 実測距離からトー角を計算(現状の確認)
- 希望トー角から必要な距離差を計算(セッティング変更)
セットアップゲージなしで行うトー角の測定・調整手順
実測距離から計算モード
左右タイヤの前後それぞれの外側端間の距離を測定して、トー角を算出します。
- 左右タイヤ間長(前側・外側端間)を測定して入力します
- 左右タイヤ間長(後側・外側端間)を測定して入力します
- タイヤ径を入力します(通常はタイヤの前後方向の長さ)
- 「計算」ボタンをクリックすると、トー角が表示されます
希望トー角から計算モード
目標とするトー角から、必要な前後の距離差を算出します。
- 希望するトー角(1輪あたり)を入力します(トーアウトは正、トーインは負)
- タイヤ径を入力します
- 「計算」ボタンをクリックすると、必要な距離差が表示されます
- 表示された距離差を参考に、タイヤの位置を調整します
計算の原理
トー角の計算は、幾何学的な関係を利用して行われます。
用語の定義
- • F: F(前側距離): 左右タイヤの前側外側端同士の距離
- • R: R(後側距離): 左右タイヤの後側外側端同士の距離
- • L: L(タイヤ径): 前後測定点の間隔(タイヤの前後方向の長さ)
- • Δ: Δ(距離差): 前側距離と後側距離の差(Δ = F - R)
- • θ: θ(トー角): 1輪あたりのトー角
トー角の図解(真上から見た図)
• F(前側距離): タイヤ前側の外側端同士の距離
• R(後側距離): タイヤ後側の外側端同士の距離
• θ(トー角): 1輪あたりのトー角(正の値はトーアウト、負の値はトーイン)
• L(タイヤ径): 前後測定点の間隔(タイヤの前後方向の長さ)
計算式
幾何学的な説明と走行特性
左右のタイヤが対称に同じ角度だけトーしていると仮定して計算します。トー角の設定はハンドリング特性に大きく影響します。
トーアウト(Toe-out)
• Δ > 0 (トーアウト/前開き): 初期反応が向上し、コーナーへの入り込みが鋭くなります。テクニカルコース向け。
トーイン(Toe-in)
• Δ < 0 (トーイン/前閉じ): 直進安定性が高まり、マイルドな操作感になります。高速サーキットや初心者向け。
逆計算(希望トー角から距離差を求める)
希望トー角から必要な距離差を計算する場合は、以下の式を使用します:
よくある質問
Q: タイヤ径(L)はどこを測定すればよいですか?
タイヤ径は、前後測定点の間隔を表します。通常はタイヤの前後方向の長さ(タイヤ径)を使用しますが、リムやハブ中心高さで測定する場合は、その測定点における前後間隔を入力してください。
Q: トーアウトとトーインの違いは何ですか?
トーアウトは前側が広がっている状態(Δ > 0)、トーインは前側が狭まっている状態(Δ < 0)です。一般的に、トーアウトは直進安定性を下げますが、コーナリング性能を向上させます。トーインは直進安定性を向上させます。
Q: 計算結果がエラーになる場合はどうすればよいですか?
入力値が幾何学的に不可能な値の場合、エラーが表示されます。測定値を見直し、正しい値を入力してください。特に、距離差(Δ)がタイヤ径(L)の2倍を超える場合は、測定ミスの可能性があります。
Q: 左右でトー角が異なる場合はどうなりますか?
このツールは左右対称トーを仮定しています。左右でトー角が異なる場合(片側だけ曲がっている、サーボニュートラルずれ等)は、F/Rだけでは各輪の角度を一意に分離できません。その場合は、左右それぞれを個別に測定する必要があります。